偏局観測所(新版)の凡例

新版『高畠素之選集』は、底本の旧漢字旧仮名遣いを新漢字新仮名遣いに、さらに一部の表記を現代式に改めたものである。以下に凡例を掲げるが、著書および論文などにより特別の処置を施した場合もある。それらについては各々の著書および論文の備忘録または文末の注記に定め、優先的にそれを適応した。

  • 旧漢字(定例的な異体字も含む)は一律に新漢字に改めた。
  • 一部の漢字(有る、何も、兎に角、而して、など)を平仮名になおした。ただし通読の便宜を考え、すべての該当漢字を一律に平仮名に改めることはしなかった。
  • 一部の漢字には特殊な平仮名を充てた。例えば「而して」は「しかして」であるが、当時の用例に鑑みて「そして」の仮名を充てた。
  • 旧仮名遣いは一律に新仮名遣いに改めた。
  • 送り仮名の過不足は適宜与奪を加えた。
  • 踊り字は原則として繰り返し文字に置き換えたが、「々」は底本にしたがった。また全文の通例にしたがい、底本行頭の漢字も適宜「々」に改めた。
  • 外国語の片仮名表記は現代的なものに改めた。
  • 合字は二文字に分解した。
  • 原則として底本の句読点にしたがったが、通読の便を鑑みて、最低限読点を加えたほか、文意に鑑みて句点を施した。
  • 原則として漢数字はそのままにしたが、数字を多用する場合は適宜アラビア数字に改めた。
  • 底本の明かな誤植誤字は注記せずに直した。ただし意味として通じる場合、または高畠自身の用字と思しきものは底本の表記にしたがった。
  • 底本の傍点等は太字で表記した。
  • 底本の割注は丸括弧内に著し、かつ小文字で表記した。
  • 更新履歴は旧版『高畠素之選集』(偏局観測所)を継承したものである。
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