傳疑樓書庫

備考

• 枢密使（知院事）に＊印がある場合は同平章事を指す。
• 知院事と同知院事は丸括弧に入れた。丸括弧のないものは枢密使副を意味する
• 呂夷簡の★について。一つ目の★は、下の章得象と同じく、宰相として枢密院の職を兼任したことを指す。まず呂夷簡は慶暦二年七月壬午に「同平章事・判枢密院事」となり、枢密院の上に立って枢密院を統括する。ついで同年九月丙午に「兼枢密使」に改められる。兼枢密使については下の注記を参照。二つの目の★は、呂夷簡に対する特別処置を意味する。まず呂夷簡は慶暦三年三月戊子に「司空・平章軍国重事より疾を以て司徒・監修国史を授けられ、軍国の大事を議するに与かる」。ついで、四月甲子、「軍国の大事を議するに与かるを罷め」、九月戊辰に「太尉を以て致仕」する。★はこの一ヶ月あまりの平章軍国重事就任を示すために記したものである。
• 章得象の★について。呂夷簡とともに宰相として枢密使を兼ねたことを指す。下の注記を参照。
• 范仲淹と富弼の★について。★の時期、范仲淹と富弼は各々参知政事と枢密副使のまま宣撫使として地方に出ている。そして翌年正月に各々参知政事と枢密副使を罷免されている。随って、★から両者が罷免されるまでの期間は、各々参知政事と枢密副使としての実質的な職責に当たっていないことを指す。
• 「日」の色が異なる部分について。慶暦二年七月壬午に宰相の呂夷簡と章得象が枢密使を兼ね、枢密使の晏殊が同平章事を加えられて宰相の職に預かる状態になる。以下、宰相の枢密院兼任の非常事態が、同五年十月庚辰に解除されるまで続く。